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したやそうわ

下谷叢話

永井 荷風

自序「下谷叢話」春陽堂、1926(大正15)年3月20日<br>第一~第四「女性 第五巻第二号」プラトン社、1924(大正13)年2月1日<br>第五~第十一「女性 第五巻第三号」プラトン社、1924(大正13)年3月1日<br>第十二~第十五「女性 第五巻第四号」プラトン社、1924(大正13)年4月1日<br>第十六~第二十二「女性 第五巻第五号」プラトン社、1924(大正13)年5月1日<br>第二十三~第二十九「女性 第五巻第六号」プラトン社、1924(大正13)年6月1日<br>第三十~第三十五「女性 第六巻第一号」プラトン社、1924(大正13)年7月1日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 122,971 字 · 246 页

青空文庫

わたくしは大沼家についてその姓氏を問うたがこれを詳にすることを得なかった。三田薬王寺の過去帳には忌辰と法諡とを載するのみである。

夏六月梅痴上人が飯沼の弘経寺から書を裁して枕山に寄せた。今妄に送仮名を附して次の如く書き改めた。

「一書差上候。凌暑の候起居倍御佳迪欣勝奉候。然れば先日ハ両度の朶雲謝し奉候。五翁観蓮の儀宜しく御取計らひ、例年は百疋に候所此度製本等差越し候故弐百疋とリキミ申候。

一咏物製本此度は上出来。定めて御配念の事と察し入候。過日京師へ差出し下され候由是亦謝し奉候。扨阿波へも遣し度く先に之有り候五、六部も拙方へ御遣しの程希ひ申上候云々。五翁の子息に相頼み讃州へも遣し度候得共是は七月に足下御曳杖有之候はゞ其節御話し申上可く候。

一近作五首何とぞ湖山へも御見せ下され可く候。此度は十分に御推敲下され大痴帰山候節御遣し下されたく御失念なく願上候。猶又過日の絶句四首此の間久振(?)参候故見せ申すべくと存じ草稿尋ね候処紛失。御許へ差出し置き候を一併せに御推敲下され御遣しの程希ひ申上候。猶是は足下の高作を別紙に認めを願ひ猶拙の悪作も相認め候て二枚戸に張り候つもりに御座候云々。