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しょうわゆうげきたい

昭和遊撃隊

平田 晋策

「少年倶楽部」1934(昭和9)年1月号~12月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 102,452 字 · 208 页

青空文庫

」※(「火+華」、第3水準1-87-62)代さんは、思わずわが耳をうたがった。

「勇敢なるA国艦隊よ。火事でお困りのようだね。まず、火を消そうではないか。」

博士の声は重々しくひびく。きっと強い強い力の拡声器で、しゃべっているのだろう。闇の空にひびく博士の声は、なんだか化物の声のように気味がわるい。博士はこの上、まだどんなすごい武器をかくしているか、知れやしない。やがて、火がもえさかっている敵艦の上へ、白い煙が、一すじ二すじ、下りてきた。

すると、不思議にも、赤々と海をてらしていた火は、みるみるうすく小さくなり、遊撃隊がくやしがっているうちに、敵艦の姿は、闇の中へ消えてしまった。

「さあ火は消えた。A国艦隊よ。こんどは毒ガスを投げるよ。お気の毒だが、君らも昭和遊撃隊と一しょに、しばらく、眠ってくれ。後でたすけよう。」

フーラー博士は、いよいよ悪魔の本性をあらわして来た。

※(「火+華」、第3水準1-87-62)代さんは、「毒ガス!」と聞いて、はッとなった。足がぶるぶるふるえ出した。

「昭和遊撃隊よ。さあ、毒ガスを投げるぞ。白旗を上げるのは、今のうちだ。