轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

はなとりゅう

花と龍

火野 葦平

花と龍「読売新聞」読売新聞社、1952(昭和27)年6月20日~1953(昭和28)年5月11日<br>あとがき「花と龍(下巻)」新潮社、1953(昭和28)年7月31日<br>解説「火野葦平選集 第五巻」東京創元社、1958(昭和33)年

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 410,131 字 · 824 页

青空文庫

……って」

「それは、よろこんで、玉井も迎えに行きますわ。それで、新さん、出てから、なにか、仕事のあてでも?」

「へえ、それは、もう、ちゃあんと。そのことでも、玉井はんに力になって貰わんならんのだすが、あての昔の贔屓のお方がおましてな、あてらに同情して、気安うに、ちょいとした料理屋を譲ってくれることになりましたんや。新之助はんも、乗り気で、それやろ、といやはるし、あてはあてで、芸者衆を五六人抱えて、そこで、置屋もやる考えだす」

「どこでですか?」

「若松だす」

「若松?」

マンの顔が、ちょっと、曇った。

吉田磯吉をはじめ、友田喜造、江崎満吉、ドテラ婆さん、その他、うるさい親分衆、顔役、暴力団のたくさんいる街として、夫金五郎も、若松を敬遠していたが、マンも同様に、若松を、あたかも、猛獣の棲んでいるジャングルみたいに考えていた。

君香には、そんなことがわかる筈もないので、希望に燃えたいきいきした顔つきで、

「新之助はんは、興行の方もやりたい、いうではりました。なんや、あて、よう知りまへんのやけど、牢屋のなかで、友達になった人がいやはりましてな、その人も、若松の方とかで、えろう気が合うたらしゅうて、娑婆に出たら、玉井はんにも、ぜひ紹介して、兄弟分になって貰うんや、いうてはりましたわ」