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むじんとうにいきるじゅうろくにん

無人島に生きる十六人

須川 邦彦

線上閱讀須川 邦彦《無人島に生きる十六人(むじんとうにいきるじゅうろくにん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 100,616 字 · 201 頁

青空文庫

小笠原島の帰化人が三名。この人たちは、昔のアメリカ捕鯨船員の血をうけていて、無人島小笠原が、外国捕鯨船の基地となってから、上陸して住んでいたが、明治八年に、小笠原島が日本の領土となった後も、日本をしたって、心から日本人となった、生まれながらの海の男。

このほかに、水夫と漁夫が三人。この十五人の人たちは、真心をつくして、私の手足となって働いてくれた。

船には、お医者が乗っていないのがふつうであった。それで、遠洋航海の帆船には、ときどき恐しいことがあった。

日の出丸という、オットセイ猟船は、船員が、一人残らず天然痘にかかって、全滅というときに、運よくも海岸に流れついて助かった。

また、松坂丸という、南洋賢易の帆船は、乗組員が、みんな脚気になって、動けなくなり、やっと三人だけが、どうやら甲板をはいまわって働き、小笠原島へ流れついた。これににた船の話は、たくさんにある。

日本の船の人は、白米のご飯をたべるから、脚気になって、海のまん中で、ひどい目にあうことが多かった。

そこで龍睡丸では、このおそろしい脚気を予防するため、全員、麦飯をたべることを約束した。