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むじんとうにいきるじゅうろくにん
無人島に生きる十六人
須川 邦彦
線上閱讀須川 邦彦《無人島に生きる十六人(むじんとうにいきるじゅうろくにん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。
N3 · 進階 · 新字新假名 · 100,616 字 · 201 頁
四つのきまり
水夫長は、あした、また井戸をほってくれ。こう話がきまったら安心した。さあねよう」
「おやすみ」
「おやすみ」
はだかの十六人は、絶海の孤島に、最初の夜を、ぐっすりねこんだ。
四つのきまり
島でむかえる最初の朝、五月二十一日となった。
起きると、からだは砂だらけ。夜具をかたづけるかわりに、せなかやおなかの、砂をはらい落すのである。顔を洗うかわりに、海に飛びこんで、からだを洗った。もちろん、手拭は使わない。
一同は、西から少し北の方、日本をはるかにのぞみ、そして、神様のおまもりによって、ぶじに十六人が、無人島の朝をむかえたことの、お礼を申しあげた。
それから、今日の当番をきめた。井戸ほり、蒸溜水つくり、まきわり、炊事、荷物のせいとん、などである。
井戸ほり組は、ここぞと思うところを、あさくほって、石油缶のそこにあなをあけたものをうずめ、砂をもりあげて、くずれないようにかためた。井戸の水は、石油缶のそこのあなからわきあがって、缶にたまった。その水は、考えたとおり、すこししおからいが、どうにか飲める。まあよかった。これでしのぎはつく。この水に、蒸溜水を半分まぜて、飲むことにした。