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むじんとうにいきるじゅうろくにん

無人島に生きる十六人

須川 邦彦

線上閱讀須川 邦彦《無人島に生きる十六人(むじんとうにいきるじゅうろくにん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 100,616 字 · 201 頁

青空文庫

この上に立つ人の目の高さを、地面から五フィートとして、ぜんたいで、三十フィート(九・一メートル)の高さとなるが、水平線は、何カイリまで見えるか」

このことは、だいぶ前に、学科で教えてあったのだ。

「答は、砂に、指で書いておけ」

みんな、それぞれ、砂の上に計算をはじめた。

「秋田練習生、何カイリか」

「約六カイリであります。海面からの目の高さまでをフィートではかり、これを平方に開いて出た数が、おおよその見える距離のカイリ数をあらわします。これに、一・一五をかけると、いっそう正確な数となります」

「よろしい。それでは、会員の川口。海面から、高さ四十フィート(一二・二メートル)の船の帆は、この砂山から、どのくらい遠くで見えるか」

「はい。四十フィートですと、約七カイリの距離まで見えますから、これに約六カイリを加えて、十三カイリの距離から見えます」

「よろしい。みんなも、今きいているとおり、この砂山に立つと、六カイリの水平線が見えるのだ。船のマストや帆は高いから、もっと遠い、水平線の向こうにあるのも見えるのだ。じゅうぶんに注意して、見はってくれ。夜は、船の灯火を見はるのだ。