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むじんとうにいきるじゅうろくにん

無人島に生きる十六人

須川 邦彦

線上閱讀須川 邦彦《無人島に生きる十六人(むじんとうにいきるじゅうろくにん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 100,616 字 · 201 頁

青空文庫

朝飯は、正覚坊の焼肉と、潮煮。飯がすんでから、私は、一同にいった。

「島生活は、きょうからはじまるのだ。はじめがいちばんたいせつだから、しっかり約束しておきたい。

一つ、島で手にはいるもので、くらして行く。

二つ、できない相談をいわないこと。

三つ、規律正しい生活をすること。

四つ、愉快な生活を心がけること。

さしあたって、この四つを、かたくまもろう」

一同は、こころよくうなずいた。榊原運転士が、一同を代表して、

「みんなは、きっと、この四つの約束をまもります」

といった。それから運転士が一同にむかって、ことばをつづけた。かれは食糧がかりであった。

「三度の食事のことだが、米の飯は、常食にできない。みんなも知ってのとおり、米は、二俵しかない。できるだけ長く、食いのばすことにしなければならないから、一日に、おわんにぬれ米二はいを十六人でたべることにしたい。こうすると、来年の二月、三月ごろまでは、どうやら、米があるみこみがたつ。おかゆにもできないから、重湯をたくさんこしらえて、一日に三度飲むことにして、あとは、かめや魚で、腹をこしらえることにしたい。どうだろう。