Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠5

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠5 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 262.120 Zeichen · 516 Bildschirme

Aozora Bunko

「惜しいお方ですけれども、剣が悪剣だそうですから、どうも仕方がございません」

「悪剣というのは、そりゃ何のことなんだい」

がんりきは投げ出すような荒っぽい口調で、老爺を驚かせました。

「どういうわけですか、皆さんがそうおっしゃいます、それがために逸見先生の道場から破門を受けて、その見せしめのために、ああしてお名前の上へ、べったりと紙を貼られておしまいになってから、もうかなり長いことでございます」

「なるほど、そりゃありそうなことだ」

「けれどもまた、その御門弟衆のうちでも、惜しい惜しいとおっしゃるお方がございます。他国からこのお山へ御参詣になった立派な武芸者のお方で、この額を御覧になり、ああ、机竜之助は今どこにいるだろう、あの男に会ってみたい……と十人が十人まで、申し合わせたようにそうおっしゃって、あの額を残り惜しそうに御覧になるのが不思議でございますから、私がその仔細を一通りお聞き申しておきました。お聞き申してみると、なるほどと思われることがありますんでございますよ」

「ふむ、そりゃそうだろう」

「もとの起りからそれを申し上げると、ずいぶん長くなりますんですが……」