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Japanische Klassiker mit Furigana

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ばいりせんせいぎょうじょうき

梅里先生行状記

吉川 英治

Lesen Sie 梅里先生行状記 (ばいりせんせいぎょうじょうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 209.260 Zeichen · 418 Bildschirme

Aozora Bunko

若い鶯

一

「もし、ご改悛がなければ、わたくしは腹を切って、ご先祖さまにお詫びつかまつります」

と、必死に忠諫したことなどもいたく青年の光圀を、考えさせたらしかった。

で、ふたりの恋は、きれいに終ったのである。光圀の姉、糸姫のはからいなどで、雪乃はその後、きれいな身となって、家中の白石助左衛門へ嫁したのであった。

若い鶯

一

朝まだき、水戸の上市下市は、もう喧騒な庶民風景につつまれていた。馬のいななきも、人のどなり声も、薪のけむりも、あらゆる物のにおいも、旺盛な庶民の欲望と汗から離れているものはない。

「皆はやいな。よく稼ぐ……」

老公は、往還の旅人に交じって、城下へはいっていた。

そして、町屋の殷賑なさまや軒毎の営みを見て、心からうれしそうにつぶやいた。

ゆうべは府外の久昌寺に一泊して、牧野惣左衛門はそこで別れ、今朝早く、二人の供をつれて出て来たものであった。

下町まで一緒に来た寺僧が、

「山門のお客様です」

といったので、木戸の役人も、老公とは気もつかない容子であった。

老公もまた供の衆に、こうかたく口止めしていた。

「隠居の身が、のこのこと、城下へ参って、要らざる眼をひからしておるなどと聞えては、藩主を初め、諸役人の気づまりに違いない。