Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ばいりせんせいぎょうじょうき

梅里先生行状記

吉川 英治

Lesen Sie 梅里先生行状記 (ばいりせんせいぎょうじょうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 209.260 Zeichen · 418 Bildschirme

Aozora Bunko

四

さだめしおまえ方の家でも、正月の支度、年暮の始末もあるだろう。ご苦労。さあ家へ帰って、ゆるりと正月をしてくれ」

竣工の日。介三郎は、石権をはじめ、職人たちをねぎらって、賃金、慰労の賞与など、十分に頒け与えた。

ただこの四、五日のあいだ、必死に手伝ってくれた博徒の仲間や浪人たちは、

「いや、そんな物をもらったんでは、わたし達のご奉公になりません。生れて初めて、善い事をしたという気持でもう沢山です。どうかそんなご心配なく」

と、頑として受けない。

「いやいや建碑のできた祝いとして、神酒をお頒けするのだ。共々によろこんでくれい」

と、介三郎もまた、強って贈ったので、ついに浪人の浮田甚兵衛が一同を代表して、

「では、ありがたく頂戴いたすが、いずれ形だけでも、建碑の祭はなさるのでございましょう」

と、訊ねた。

「正成公の命日は、五月二十五日だが、忌日にこだわる必要はあるまい。正月の五日、小やかな祭でも執り行って、関係者一同に集まってもらおうと考えておるが……」

「では、その日にまた、ここでお目にかかるといたそう。みんなも、その日には、来るだろうな」

仲間の者へ念を押すと、たれもかれも、