Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ばいりせんせいぎょうじょうき

梅里先生行状記

吉川 英治

Lesen Sie 梅里先生行状記 (ばいりせんせいぎょうじょうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 209.260 Zeichen · 418 Bildschirme

Aozora Bunko

十三

「そうだ、あの石屋の小屋が空いていたが。あいつを借りうけて、蓆でも張り出しゃあ持って来いだ。てまえが懸合って、三日のあいだ、あいつらを追っ払うことにしますから、親分、ちょっとここで、待っていておくんなさい」

十三

碑は竣工に近づいている。

職人たちは、黙々と、冬日の下に身を屈めて、各※(二の字点、1-2-22)の仕事に他念がない。

介三郎は、遠く離れて、碑面をながめていた。

石権もそばに立っていた。

――と、職人たちの中へ、ぶらりと、ふところ手や、肩をいからして、浪人者の三名が、彼方から来てじろじろ見まわしていた。

「ああ、これか」

と、ひとりが、ふところ手のまま、楠公の碑を仰ぐと、ほかのふたりが、

「そろそろ出来あがりらしいが、小一年はかかっている。つまらねえものに、金をかけたものさ。雨ざらしにするものを」

と、せせら笑っている。

職人たちは、生唾をのんで、憤りの虫をころしていた。

見るな、聞くな、いうな。

の戒めを、ここだと、我慢しあって、知らぬていをしていた。

すると、浪人者のほうから、

「おいおい、たれか、はなしの分るのはいないのか」

「…………」