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Japanische Klassiker mit Furigana

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ばいりせんせいぎょうじょうき

梅里先生行状記

吉川 英治

Lesen Sie 梅里先生行状記 (ばいりせんせいぎょうじょうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 209.260 Zeichen · 418 Bildschirme

Aozora Bunko

十四

十四

石権の顔いろが変った。こめかみの辺に青すじが膨らんでいる。さすがに浪人たちも、その血相にたじろいで、すこし足をひいたが、もちろん虚勢は依然として張っていた。

そういう危険がすぐ眼に見えたので、介三郎はあわてて側から口を出した。

「やあ、てまえは佐々介三郎と申し、ここの工事を督しておるものでござるが――ただいまのおはなし、何の儀か、よう意味がわからぬが、いったいここで何をおやりなさろうという仰せか」

すると浪人三名も、

「申しおくれた、この方は柴田一角という」

「それがしは牟礼大八」

「やつがれは、浮田甚兵衛。……こう顔をそろえて来たわけは、われわれの世話になっている土地の顔役が」

「あいや、それは承ったが、餅つき興行とやら、盆ござとやら何をいたすことですか」

「いうまでもなく、野天ばくち。毎年の例で、この辺の港場の船持、漁夫、町の金持、街道すじの旅の者などみな集まる。――以前は寺を借りうけたものだが、人寄せには寄りが悪いし、町中では、年じゅう同じ場所というので、集まる顔が変らない。そこで野天が吉例となっておるが、――就いてはだな」

「あ。しばらく」

「なんだ。