Japanische Klassiker mit Furigana
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ばいりせんせいぎょうじょうき
梅里先生行状記
吉川 英治
Lesen Sie 梅里先生行状記 (ばいりせんせいぎょうじょうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 209.260 Zeichen · 418 Bildschirme
「まあ、そう悪くいうな。……かあいそうに、枕をならべて聞いている」
「自業自得というもんでさ」
どうせ間に合わないものと、投げ出したか、石権もこの数日は、焚火にばかりあたって仕事に手を出さなかった。どう焦心っても、年暮の日はあと五、六日しかなくなっていた。
けれど怪我人たちは、この十日ぢかくで、あらまし皆、元気を恢復していた。
ほとんど、完全にもとの体になった者も、幾人かいたが、まだ起きられないでいる者を捨ててゆくのは、さすがに彼等もしのびないところと見えて、癒った者は、まだ横たわっている者の看護をしていた。
「あれをみろ。やはりかれらとて、犬畜生ではない」
焚火のうえに、木の股を組み、それに懸けた雑炊の大鍋をまえにしながら、その夕べ、介三郎は石権や職人たちへそういった。
だが、かれほどな歓びを、面にあらわした者はなく、為などは、
「当りまえだ」
と、聞えよがしにいった。
その声を、打消すように、
「おい、みんな」
介三郎は、小屋の人々を、振りかえって、
「どうだ、小屋の中よりは、火のそばで、みんなかたまり合ったほうが、暖かそうだぞ。起きられる者は、これへ出て来てわしらと一しょに雑炊を喰わないか」