Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ばいりせんせいぎょうじょうき

梅里先生行状記

吉川 英治

Lesen Sie 梅里先生行状記 (ばいりせんせいぎょうじょうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 209.260 Zeichen · 418 Bildschirme

Aozora Bunko

四

と、いうことであった。

又四郎に否やのあるはずはない――と、会うまえから、信じきっていた介三郎は、かれの一言に茫然とした。

(いやだ。そんな無謀は)

膠もない。素ッ気もない。

それからの論争なのである。

かつては、又四郎の行為を、粗暴といい、無謀とわらった介三郎が、位置をかえて、又四郎からたしなめられた。

(行ってみない前なら知らぬこと。血気の赴くままを行ってみて、その結果を眼に見、その浅薄を慚愧している自分には、生憎ながら、もう熱情が乏しい。雷同はご免こうむる)

四

良人と客のけわしい対座のあいだへ、やがて、お次は怖々すり寄って行った。

そして杯を洗い、

「佐々さま。いかがでございますか。何もございませぬが、まずおひとつ」

と、すすめ、良人の又四郎へも、

「ちと、冷えましたが、お酒をあたためるまで、あなたも、すこしお客さまへ、おすすめして上げてくださいませ」

と、双方を程よくなだめた。

介三郎は、快くのみほして、

「お内儀、とんだ客で驚かれたであろう。この客は、あなたの良人へ、生命をすてろと、すすめに来たのだが、なぜか、又四郎はいやだという。……考えればむりはない、あなたのような美しい新妻を持っては」