Japanische Klassiker mit Furigana
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かいていたいりく
海底大陸
海野 十三
Lesen Sie 海底大陸 (かいていたいりく) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 89.400 Zeichen · 179 Bildschirme
半死半生のていでベッドにもぐりこんでいたが、それから後、元気をとりかえして、いま船橋に立っているが、船中の眼が見えないさわぎのうちに、ぼくだけは少し見えるので意外に思っているわけさ」
聞けば聞くほどふしぎな話だった。その幸運な一等運転士も、やはり視力はおとろえていた。
それでも、夏の朝霧のなかに鳥がとんでいるのが見えるほどには見えるらしいのは、まったく見つけものだった。
「で、航路は――」
「その航路だが、要するにめちゃくちゃだ。前方がまったく見えない。昼夜時計によると、時刻は正に午前九時なんだが、さっぱり前方が見えない。どこを向いても、ただまっ黄いろな空間があるばかりだ。クーパー君。おどろいてはいけないよ。海面すら見えないのだ」
「ああ、海がどこかへ行ってしまったのだネ」
「海がどこかへ行ってしまった? まあ、そうかも知れない。しかし船のスクリューには、ちゃんと手ごたえがあるんだよ。船は水のようなものの上に浮いていて、そのなかを、たしかにスクリューがまわっているんだ。だから、本船はすくなくとも時速三十ノットで前進していきそうなものなんだが、メーターをしらべてみると、ジッととまっているとしか考えられない。