Japanische Klassiker mit Furigana
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かいていたいりく
海底大陸
海野 十三
Lesen Sie 海底大陸 (かいていたいりく) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 89.400 Zeichen · 179 Bildschirme
海底出発
「船長、いよいよメリー号が浮きあがりますよ」
老船長は、安楽いすの上に寝そべって、ずきんずきんといたむ腰をさすっていたが、クーパーのこの言葉に、子供のように目をかがやかすと、
「わしは夢をみているのじゃないかな。まったく信じられんことだ」
と、首を、左右にふった。
「いや、船のことは、わたしにまかせておいてください。あなたは、ロンドンに入港してのちの歓迎にこたえる辞など今から考えて置かれるがいいでしょう」
クーパーは思いやりぶかい言葉を、老船長になげた。
「だが、わしは心配じゃよ。なるほど今、船はなんだか、ごとんと音をたてて持ちあがったようじゃが、ほんとうに、もとの大西洋にもどれるのかのう。きみ、ちょっとそとを見てくれぬか」
「そとは見てはならない約束なんです。が、待っていらっしゃい」
とクーパーはそっとまるまどに近づいてそとをうかがった。そのとき、なんだか白いしまをもったもやのようなものが、ぐるぐる動いているように見えた。はて、あれは何だろうと思って、まるまどに顔をあてようとしたとき、まどはそとからぴたりと遮光された。
遮光したのは、まるまど一ぱいの、海底超人のおこった顔であった。