Japanische Klassiker mit Furigana
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かいていたいりく
海底大陸
海野 十三
Lesen Sie 海底大陸 (かいていたいりく) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 89.400 Zeichen · 179 Bildschirme
砲撃
砲撃
しかしジム水兵は、鉄水母にしがみついたままだった。
ザベリン中尉の砲撃命令に、砲手はやむをえず、主砲の照準をいそぎ鉄水母の方につけた。
「おい、早くうて。鉄水母が逃げてしまっては、なんにもならないじゃないか」
中尉は、ここで鉄水母を逃がしてしまっては、また今後、鉄水母にあばれられると心配なのだ。
砲手は、一生けんめいに、きりきりと照準器を手でまわした。あまりの近距離射撃である。砲口はひくくさがっていく。
「おい、まだうてないのか」
「はい、砲撃用意よろしい」
「じゃあ、うて!」
ばうーん――と、砲口はまっくろな煙をはいて、砲弾をうちだした。
その砲弾は、鉄水母にあたらないで、その上をとびこし、はるかむこうの海面に背の高い水柱をつくった。
「なんだ。照準がなっとらん」
「はあ、海面があれておりますもので……」
「なんだと。きさまは陸兵ではなくて海兵なんだろう。船のゆれるのに、今さらおどろくやつがあるか。――しっかり照準をつけて、つづいて砲撃しろ」
「はあ」
砲手は、また照準をつけなおした。
しかしかれにしてみれば、仲間のジムが鉄水母にしがみついているのに、これを砲撃したくなかったのだ。