Japanische Klassiker mit Furigana
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かいていたいりく
海底大陸
海野 十三
Lesen Sie 海底大陸 (かいていたいりく) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 89.400 Zeichen · 179 Bildschirme
あッ潜望鏡!
幸いパリ大学の若き助教授ドン博士が一行の副団長として加わることになり、その用意の方はたいへん便宜を得た。
また失踪船メリー号のボーイだった三千夫少年も、この探検の一員として、いっしょにいくことをゆるされた。それで、少年はいま船上の大人気者となって、はりきっている。
大西洋のゆうゆうたるうねりは、いまルゾン号をしずかになぶっている。十数時間後の大暴風雨などは知らんよというふうに、まるでおとなしかった。
あッ潜望鏡!
「やあ、長良川博士。いよいよ現場にちかづきましたよ」
と、エバン船長がそばをかえりみた。
「なるほど。いま、そのあたりへさしかかっているのですね」
博士は長いひげを指さきでつまみながら、海図をのぞきこんでいる。ここは船橋だ。
三千夫少年は、じぶんの身のたけよりも長い望遠鏡にかじりついて、海面をしきりにさがしている。
「おやっ、へんだぞ」
少年は叫んだ。
「どうした、三千夫君」
とエバン船長は、まっかな童顔を少年の方によせてくる。
「これをごらんなさい。潜望鏡が波間に浮いていますよ」
「なに潜望鏡が――」
エバン船長がのぞいてみると、なるほど波間に、たしかに潜望鏡の頭が浮かんで、つつーっと小さい波をたてている。