Japanische Klassiker mit Furigana
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しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
Lesen Sie 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 511.765 Zeichen · 1011 Bildschirme
「おかしらへ申しあげます。ただいま、一の門へ、穴山梅雪の残党が二、三十人まいって、ぜひお願いがあるといってきましたが、どうしたものでございましょうか」
「穴山の残党なら、湖畔で伊那丸のために討ちもらされた落武者だろう。こんなときには、少しのやつも味方の端だ。そのなかからおもだった者だけ二、三人とおしてみろ」
「承知しました」
とひッ返した手下の者は、やがて、殿堂の広間へ、ふたりの武士をあんないしてきた。呂宋兵衛は上段の席から鷹揚にながめて、
「富士浅間の山大名和田門兵衛は身どもでござるが、おたずねなされたご用のおもむきは?」
「さっそくのご会見、かたじけのうぞんじます。じつは拙者は、穴山の四天王足助主水正ともうしまする者」
「また某は、佐分利五郎次でござる、すでにごぞんじであろうが、ざんねんながら、伊那丸与党の奸計にかかり、主君の梅雪は討たれ、われわれ四天王のうちたる天野、猪子の両名まであえなき最期をとげました」
「その儀はいま、手下の者からもくわしくうけたまわった」
「主君のほろびたうえは、甲斐へかえるも都へかえるも詮なきこと、追腹きって相果てようかと思いましたが、それも犬死、ことによるべなき残り二、三十人の郎党どもがふびんゆえ、それらの者を集めておとずれまいったしだい、どうぞ、われわれ両名をはじめ一同を、この山寨