Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しんしゅうてんまきょう

神州天馬侠

吉川 英治

Lesen Sie 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 511.765 Zeichen · 1011 Bildschirme

Aozora Bunko

早足の燕作

一

「差せるさ」

「差したい! きッと差してみせるぞ」

竹童は、その興奮で立ちあがった。

しかし、かれのひきうけた大役とはいったいなんだろう。もとより鞍馬山霊の気をうけたような怪童子、あやぶむことはあるまいが、居士の口吻からさっしても、ことなかなか容易ではないらしい。

早足の燕作

一

夜もすがら、百八ヵ所で焚きあかしているかがり火のため、人穴城の殿堂は、さながら、地獄の祭のように赤い。

和田呂宋兵衛たちが、おおきな十字架をささげて、層雲くずれの祈祷にでていったあとは、腹心の轟又八が軍奉行の格になって、伊那丸と咲耶子をうつべき、明日の作戦に忙殺されていた。

「東の空がしらみだしたら一番貝、勢ぞろいの用意とおもえ。富士川が見えだしたら、二番貝で部署につき、三番貝はおれがふく。同時に、八方から裾野へくだって、時刻時刻の合図とともに、遠巻きの輪をちぢめて、ひとりあまさず討ってとる計略。かならずこの手はずをわすれるなよ」

一同へ軍令をおわった轟又八は、やや得意ないろで広場にたち、あすの天候を観測するらしいていで、暗天を見あげていたが、ふと、なにがしゃくにさわったのか、