Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
Lesen Sie 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 511.765 Zeichen · 1011 Bildschirme
「おいおい、やぼなことをするなよ」
と、男は手をかまえて、飛びのきながら、
「人の面をみると、すぐ喧嘩面だから怖ッかなくってしようがねえなあ。竹童、おめえとおれとは、なにも仇同志じゃあるめえし、そういつまで根を持つことはねえじゃねえか」
としきりとなだめている男は、裾野落ちのひとりである早足の燕作。なぜか、きょうにかぎってばかに下手だ。
「なあ竹童――じゃあない、竹童さん。そういつまでも怒ってるのはやぼだぜ。呂宋兵衛は没落するし、人穴城の住人でもなくなってみれば、おまえとおれはなんの仇でもありゃしねえ。久しぶりで仲よく話でもしようじゃねえか」
竹童は純なものだ。そういわれてまで、かれを敵視する気にもなれないので、意気ごんだ力抜けに、またもとの堤草へ腰をおろした。
「みょうなところで会ったなア」
と燕作もそばへ寄ってきて、
「どうしておまえひとりで、こんなところにぼんやりしているのよ。え? ばかに元気のねえ顔つきじゃねえか」
「クロがいなくなったので、それでがっかりしているんだよ」
「クロ? ……なんだい、クロってえのは」
「おいらのかわいがっていた大鷲」
「ああなるほど――」