Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
Lesen Sie 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 511.765 Zeichen · 1011 Bildschirme
火独楽と水独楽
一
すると、向こうにいて、ジッと我慢をしているらしい竹童も、ついに、堪忍袋の緒をきって、
「だまれッ、狂人!」と叱りつけた。
「なに、狂人だと! おれのこと、狂人だとぬかしたな。なまいきなア! いまに野郎おぼえておれよ。フーンだ――いまにこの島をでてみやがれ、あの大鷲をまたおいらの手に取りかえして、きさまたちに目にもの見せてくれるから」
「井の中の蛙――おまえなんかに天下のことがわかるものか、この島をでたら、分相応に、人の荷物でもかついで、その駄賃で焼餅でも頬ばッておれよ」
「よけいなおせッかいをやくな。てめえこそこの島からだされると、また八神殿の床下で、お乞食さまのまねをするより道がねえので、それで、おとなしくしていやがるンだろう。武田伊那丸だッて、忍剣とかいうやつだって、龍太郎という唐変木だって、てめえの味方は、みんなロクでもねえ山乞食ばかりだ」
「うぬッ、伊那丸さまのことをよくも悪ざまにいったな」
「オイオイ、どッちもでられないと思って、強そうなことをいうなよ、なぐれるものならなぐってごらんだ。お手々が痛くなるばかりだ」
「バカ! こんなほそい木連格子ぐらい、破ろうと思えば破れるが、それでは、ご恩になった菊村さまにすまないから、おゆるしのあるまで、ジッとしんぼうしてはいっているのだ」