Japanische Klassiker mit Furigana
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とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 193.761 Zeichen · 388 Bildschirme
魔法の鏡
」
巡査に化けたふたりの部下は、ベッドのシーツで、グッタリした明智のからだをつつみ、なにか大きなにもつのように見せかけて、そのまま表の自動車の中へはこび入れます。魔法博士の島田警部も、そのあとについて表に出ると、入り口の戸をピッタリしめて、自動車の運転席に飛び乗りました。
そして車はしずかにすべりだし、やがて町かどをまがると、闇の中を、いずこともなく、走りさってしまいました。
名探偵明智小五郎と怪人魔法博士のたたかいは、こうして、あっけなくおわりました。小林少年のせっかくの苦心も、水のあわとなったのです。
しかし、いくら病後の明智でも、これでは、あまりに、ふがいないではありませんか。何か深いたくらみがあって、わざと敵のなすがままに、まかせたのではないでしょうか。
魔法の鏡
さて、明智探偵がつれさられた、その同じ夜のこと、怪屋にとじこめられている、小林少年のほうには、また、べつのふしぎがおこっていました。
その夜、あの牢屋のような部屋で、夕食をたべたあとで、小林君はりっぱな洋室へうつされました。魔法博士ではなく、ボーイの服を着た男が、案内したのです。