Japanische Klassiker mit Furigana
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とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 193.761 Zeichen · 388 Bildschirme
地底の怪人
地底の怪人
数十個の電灯をつけた、さしわたし一メートルもあるシャンデリヤは、怪人の笑い声とともに、ますます、はげしくゆれていましたが、アッと思うまに、それが天井をはなれて、落下して来ました。
「あぶないッ。」
みんなは口々にさけんで、身をよけました。シャンデリヤは爆弾のような音をたてて、ゆかにぶっつかり、数十個の電球とガラスの笠が、コナゴナになって、飛びちりました。
ガラスの破片で傷ついた人もありますが、大けがというほどではありません。
「はしごだ。はしごをさがしてこい。」
だれかが、大声にどなりました。
見ると、天井の穴には、もう怪人の顔はありません。天井裏を、どこかへ逃げだしたのです。
ふたりの警官が、裏庭へ飛びだして行って、一ちょうのはしごを、かついで来ました。そして、それを、怪人がさいしょ飛びあがった、天井のすみのところへ、立てかけました。
そのあいだに、明智探偵は、怪人が背中をつけたかべを、しらべていましたが、
「これだ。この柱に天井まで、ほそいすきまがある。中にレールがついているんだ。そのレールから、鉄のカギのようなものが出ていて、ここのかくしボタンをおすと、電気じかけで、カギがレールをつたって、天井まであがるようになっている。