Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

とらのきば

虎の牙/透明怪人

江戸川 乱歩

Lesen Sie 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 193.761 Zeichen · 388 Bildschirme

Aozora Bunko

巨人と怪人

魔法博士ともあろうものが、ピストルを持ちだすなんて、みっともないじゃないか。それよりも、きみの話を聞こう。きみはさっき、ぼくに身のうえ話を聞かせると言っていたね。」

明智はニコニコ笑いながら、大デスクに近づき、魔法博士の正面のイスに、ゆったりと腰かけました。虎も、まるで、かいイヌのように、おとなしくそのイスの足のところに、うずくまっています。

巨人と怪人は、ついに、デスク一つをへだてて、相対したのです。名探偵勝つか、魔法博士勝つか? 知恵と魔術の息づまる戦いの幕がいまや切っておとされようとしているのです。

それにしても、明智は、どうしてふたりになることができたのでしょう。また、あれほどながいあいだ病気だった明智が、いま見れば、すこしも病人らしくないのは、どうしたわけでしょう。それから、人くい虎が、かいイヌのように、おとなしくなったのも、じつにふしぎと言わねばなりません。

巨人と怪人

さすがの魔法博士も、このふしぎには、あきれかえったように、明智探偵の顔を見つめるばかりでした。鏡の向こうには明智の姿がまだ見えています。そして、目の前一メートルの近さに、同じ明智の顔がせまっているのです。