Japanische Klassiker mit Furigana
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とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 193.761 Zeichen · 388 Bildschirme
真犯人
あなたの知恵にかかると、どんなふしぎでも、まるで、知恵のわを、はずすように、スラスラと、とけてしまいますね。いまのお話で、もう、わからないことは、何もなくなってしまいました。
だが、明智さん、手品のたねはあきらかになりましたが、まだ、まるで、けんとうのつかないことが、ひとつのこっていますよ。それは、黒川が、なぜ、そんな大がかりな奇術をやって、透明怪人をほんとうらしく見せなければならなかったかということです。これも、あなたには、むろん、わかっているのでしょうね。」
「わかっています。そこが、この事件の、もっともおもしろいところですよ。」
明智は、やっぱりニコニコ笑いながら、そのせつめいを、はじめるのでした。
真犯人
明智の話はつづきます。
「いったい、なんのために、ありもしない透明人間を、あるようにみせかけたか。それは、ひとつには、宝石だとか、いろいろの高価なものをぬすむためです。透明怪人という、お化けのようなやつが、犯人だと思わせておけば、ほんとうの犯人は、うたがわれないで、すむからです。
しかし、それだけではありません。この犯人は、せけんの人をビックリさせたかったのです。