Japanische Klassiker mit Furigana
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とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 193.761 Zeichen · 388 Bildschirme
名探偵の危難
耳をすましていると、子どもたちの声がパッタリとまったようです。空から銀色のものが、ふって来たので、おどろいているのでしょう。小林君のもくろみは、みごとにたっせられたのです。
いまごろは、子どものひとりがバッジをひろいあげていることでしょう。そして、糸を切って、手帳の紙を取りだし、そこに書いてある字を読んでいることでしょう。もうだいじょうぶです。小林君は、あんどのため息をついて、ベッドのはしごをおりました。
名探偵の危難
小林少年が、バッジを飛ばした日の午後三時ごろ、ひとりの少年が、明智探偵事務所をたずねて、奥に通されましたが、しばらくすると、その少年は、さもうれしそうにニコニコしながら、帰って行きました。小林君の手紙をとどけて、たくさんのお礼をもらったにちがいありません。
さて、その晩八時ごろのことです。探偵事務所の前に、一台の自動車がとまって、中から三人の警官があらわれました。ひとりは警部、あとのふたりは巡査です。
女中がとりつぎに出ますと、警部は、
「わたしは、警視庁の島田警部ですが、明智先生にこれをわたしてください。」と言って、一枚の名刺をさしだしました。