Japanische Klassiker mit Furigana
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とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 193.761 Zeichen · 388 Bildschirme
密室のなぞ
懐中電灯で見ると、そこからまた、トンネルのような長い道がつづいています。むろん、ここは地下道です。トンネルのかべはコンクリートでかためてあります。
ほかに道はないのですから、怪人はこのトンネルの中へ、はいって行ったのに、ちがいありません。明智と三人の警官とは、手に手に懐中電灯をふりてらしながら、そこを、奥へ奥へとすすんで行きました。
十メートルほど向こうを、怪人の走って行く姿が、ボンヤリ見えています。しかし、懐中電灯の光をたよりに、足もとに気をつけながら、すすむのですから、なかなか、あいてに追いつくことができません。
そのうちに、フッと怪人の姿が、見えなくなりました。どうしたのかと思って、走って行くと、ここはトンネルのまがりかどでした。怪人がそのかどを、まがったために、見えなくなったのです。
明智探偵たちも、つづいてかどをまがりました。そして、二、三歩すすんだ時、とつぜん、明智はアッと声をたてて、ふみとどまりました。
「あぶないッ。また、おとし穴だッ。」
懐中電灯でてらしてみると、すぐ目の前に、はば三メートルほどの、道いっぱいの穴が、口をひらいていました。