Japanische Klassiker mit Furigana
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とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 193.761 Zeichen · 388 Bildschirme
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じつに、めんどうなことに、なったものですね。いったい、なんのために、明智小五郎が、三人もあらわれたのでしょう。
それは、こういうわけです。この三人のうちには、ほんとうの明智と、明智が日ごろから用意しておいた、明智のかえだまと、それから、明智に化けた透明怪人の首領とがいるからです。ひとりは明智、ひとりは明智のかえだま、ひとりは賊の首領です。三人のうちの、だれが明智でしょう。だれが賊の首領でしょう。それは、いまにわかります。ぼくがこれから、それをといてみましょう。そうすれば、透明怪人のひみつも、すっかりとけるのです。」
第三の明智は、そこまで言って、ことばをきり、グルッとあたりを見まわしました。あっけにとられた人々は、息をするのもわすれたように、じっと第三の明智のすがたを、見つめています。おおぜい、人がいるのに、部屋の中はシーンとして、ものすごいほどの、しずけさです。
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第三の明智は、部屋のまん中に立って、課長や係長にむかって、透明怪人事件のせつめいを、はじめました。ニコニコした顔、よくとおる声、ときどき両手で身ぶりをしながら、明快に、事件のなぞをといていくのです。