Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 193.761 Zeichen · 388 Bildschirme
魔法博士こそ怪人二十面相にちがいないと、ほとんど信じていましたね。そして、その真相がばくろするのを、いまかいまかと、待ちかまえていたのではありませんか。
怪人二十面相は二十のちがう顔を持つといわれた怪物です。かれはあらゆる人間に化けました。青銅の魔人というロボットに化け、そして、いまはまた、虎と人間のあいのこのような、魔法博士に化けたのです。
そのとき、廊下に大ぜいの足音がして、三人の少年をせんとうに、天野勇一少年、明智探偵のかえだまになった男、それから四人の警官が、正面のドアから、なだれこむように、はいって来ました。
怪人二十面相も、もう運のつきです。どこにも逃げ場がないのです。しかし、かれはまだひるみません。意外にも、ワハハハ……、と笑いながら、部屋の一方のかべに身をよせました。かべをうしろだてにして、この大ぜいの敵と戦おうというのでしょうか。
「明智先生、おれは追いつめられたね。しかし、きみはまだ、おれの秘密をすっかり知りつくしたわけじゃない。おれには、さいごの切り札があるんだ。見たまえ……。」
そのとき、人々の口から、「アッ。」と言う、さけび声が、ひびきました。