Japanische Klassiker mit Furigana
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とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 193.761 Zeichen · 388 Bildschirme
」と考えるようになりました。
ところが、そうではなかったのです。空気男は、こんどは、だれも思いもよらないような場所へ、ヒョッコリすがたをあらわしました。
それは日曜日のことでした。木下少年は、おかあさんといっしょに、日本橋のデパートへ出かけました。おかあさんが洋服地をお買いになる、おともでした。木下君は洋服地なんかおもしろくなかったけれど、おかあさんを書籍部へひっぱっていって、本をねだる下心だったのです。
はやくうちを出たので、木下君たちがデパートについたときには、正面の大戸がひらかれて、まもなくでした。ひろい店内には、まだ人影がまばらにチラホラしているばかりです。エレベーターにも、らくらくとのれました。ふたりは三階でおりて、洋服地売場へいそぎました。
いろいろな色のラシャが、滝のように、かけならべてある陳列台のなかほどに、まるい舞台のようなものが、できていて、その上に、さまざまの洋服をきた、男や女や子どもの人形が、うつくしくならんでいました。その人形たちは、鼻が高くて、目が大きくて、まるで西洋人のようでしたが、はだの色はキツネ色で、やっぱり日本人にちがいないのです。