Japanische Klassiker mit Furigana
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とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 193.761 Zeichen · 388 Bildschirme
「あいつは地下室の、ひみつの入り口を、知っているのでしょうか。」
島田君のおとうさんが、青ざめた顔で、しんぱいそうに言いました。
「あなたの書斎のじゅうたんの下に、かくし戸があるのでしたね。あなたは、ちかごろ、そこをひらかれたことがありますか。」
黒川記者がたずねます。
「つい四―五日まえに、真珠塔がぶじにあるかどうか、しらべるために、地下室にはいりました。月に一度ぐらいは、金庫をひらいて、たしかめてみるのです。」
「フーン、その四―五日まえのときに、あいつが、もし、あなたのあとにくっついて、地下室にはいったとすれば……。」
「エッ、なんですって?」
島田さんは、ギョッとしたように、黒川記者の顔を、見つめました。言われてみれば、あいては目に見えないやつですから、そういうことが、なかったとも、かぎりません。「あすの九時」ではなくて、そのときに、もうぬすまれてしまったのではないかと思うと、島田さんは、にわかに、しんぱいになってきました。
「しらべてみましょう。あなたも、いっしょに来てください。一郎も来なさい。三人ではいれば、たとえあいつが、しのびこもうとしても、ふせぐのは、わけありません。