Japanische Klassiker mit Furigana
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とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 193.761 Zeichen · 388 Bildschirme
」
「そうですね。一度、たしかめておくほうが、いいかもしれませんね。」
そこで、三人はいそいで書斎にはいり、まず、ドアに中からかぎをかけ、窓もみな、かけがねで、しまりをしました。こうしておけば、透明怪人は、はいってくることができないからです。
三人が書斎にはいったときには、怪人はとっくに、先手をうって、書斎の中に、かくれていたかもしれません。しかし、それをふせぐ、てだてがあったのです。
島田さんは、イスをのけて、ゆかにしいてあるじゅうたんをめくり、ゆか板に手をかけて、グッと持ちあげました。ゆかが四角く切りぬかれ、あげぶたとなっているのです。島田さんは、それをごく少しひらいて、やっと人間が、はいこめるほどの、すきまをつくりました。
「さあ、ふたりは、このすきまから、はいってください。わたしは、あとから、はいって、これをしめます。そうすれば、あいつが、すぐそばにいたとしても、だいじょうぶです。とてもわたしたちに、さわらないで、はいりこむことは、できません。」
そのとおりにして、三人はゆかの下に、はいりました。あげぶたを、おろすと、まっくらになりましたが、島田さんが、床下にしかけたスイッチをおして、パッと電灯をつけました。