Japanische Klassiker mit Furigana
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とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 193.761 Zeichen · 388 Bildschirme
小林君がこのことを、中村係長に話しますと、係長も感心して、自分の部下の刑事たちにも、同じやりかたを、すすめたほどでした。
そこで、島田邸のまわりは、夜にはいると、懐中電灯の光があちこちに、チラチラして、まるで、ほたるが飛びちがうような、美しくも、ぶきみな光景となりました。
さて、こちらは地下室です。時間は九時十分まえ、金庫のまわりに四つのイスがならび、もう一時間もまえから、島田少年、島田君のおとうさん、黒川記者、中村捜査係長の四人が、わき目もふらず、金庫のとびらを、見つめているのでした。
四人がここへはいるときには、まえの晩と同じように、注意に注意をして、どうしても、怪人のはいりこむすきのないようにしました。ですから、この地下室には、怪人はぜったいにいないはずです。また、入り口の二重の戸には、中からかぎがかけてあるので、怪人は、あとから、はいってくることも、できないのです。
「わたしは、あいつに、いちどもおめにかかっていないせいか、みなさんが、そんなに、こわがっておられるのが、ちょっと、ふにおちないほどですよ。これほど用心をすれば、もう、だいじょうぶでしょう。