Japanische Klassiker mit Furigana
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とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 193.761 Zeichen · 388 Bildschirme
ふしぎな早わざ
黒川記者と小林少年は、わけはわからぬけれども、そのあとにしたがいます。走りながら、係長はビラの文句を、ふたりにしらせました。
「それじゃ、やっぱり、先生は透明怪人に、どっかへ、つれてゆかれたのですね。」
小林君が、走りながら、さけびました。
「そうだ。それに、いまの道化師も、透明怪人だったかもしれない。中村さん、いまのやつの顔を見ましたか。目が黒い穴だったでしょう。顔がちっとも動かなかったでしょう。あれはろう仮面ですよ。ろう仮面におしろいを、ぬったのですよ。」
黒川記者も、走りながら、息をきらして、さけびました。
ヘッド・ライトをけした、自動車のそばまで、もどって、のぞいてみますと、運転手のすがたが、見えません。どこへいったのでしょう。三人は立ちどまって、あたりを見まわしました。
ふしぎな早わざ
すると、むこうの町かどに、運転手が立っているのに、気づきました。かれは、こちらにむかって、手まねきをしているのです。運転手といっても、やはり警官なのですから、ふしぎな道化師が通りすぎるのを見て、あとをつけたのかもしれません。
三人がそこへ、かけつけますと、運転手は、町かどのむこうにある公衆電話のはこを、指さしながら声をひそめていうのです。