Japanische Klassiker mit Furigana
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とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 193.761 Zeichen · 388 Bildschirme
」と、ふしぎの国見学の希望者が、たくさんあらわれ、みんなで、紳士のまわりをとりまいてしまいました。
「よし、よし、諸君がそんなにわしの話を歓迎してくれたのは、光栄のいたりだな。だが、いまというわけにはいかない。きょうはまだ諸君とはじめてあったばかりだからね。もうすこし、おたがいに知りあってからにしよう。だいいち、諸君をだまってわしのうちにつれこんだりしては、きみたちのおとうさんやおかあさんに、しかられるからね。」
紳士はそう言いながら、右手で空中に大きく輪をえがいたかと思うと、いつのまにか、指のあいだに、スポンジ・ボールが一つ、わきだしていました。
それを少年たちのほうへ、ヒョイと投げておいて、また輪をえがく、またスポンジ・ボールが一つ、それをなん度もくりかえして、紳士はとうとう六つのボールを空中から取りだしました。
「さあ、なかよく、両チームで三つずつわけるんだよ。じゃあ、さようなら。また、あおうね。」
言いすてて、魔法博士の大コウモリのような姿はひじょうな早さで、スーッと遠ざかっていき、見るまに、八幡さまの森の中に消えてしまいました。
これが、ゆかいなほうの出来事でした。