Japanische Klassiker mit Furigana
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とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 193.761 Zeichen · 388 Bildschirme
怪屋の怪
同じ虎だったようにも思われ、そうでないようにも思われるのです。
サンタクロースのおじいさんは、そんなことを考えている花田少年のうしろへ、ソッとまわっていました。そして、なにか白い綿のようなものを持った手で、花田君の鼻と口をおさえてしまいました。自動車の中と同じことがおこったのです。なんとも言えぬ、いやなにおい。花田君は、息ぐるしさに、もがいているうち、スーッとたましいがぬけるように、目の前がまっ暗になって、そのまま、気をうしなってしまいました。
怪屋の怪
「オーイ。オーイ。」と遠くのほうから、呼ばれているような気がして、フッと目をひらくと、すぐ目の前に、おまわりさんの大きな姿が、のしかかっていました。
へんだなと思って、あたりを見まわすと、花田君は、ただひとり、森の中のくさむらに、たおれていることがわかりました。
「オイ、きみ、どうしたんだ。きぶんが悪いのか。」
おまわりさんが、やさしくたずねてくれます。
「アッ、あれだッ。」
花田君は、なにかを見つけて、とんきょうな声をたてました。
「エッ、あれって、なんだね?」
「あれです、あのうちです。」
森の木のあいだから、魔法博士の洋館が見えています。