Japanische Klassiker mit Furigana
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とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 193.761 Zeichen · 388 Bildschirme
怪老人
「えッ、先生、それは、ほんとうですか。」
「うん、ぼくには、だいたいけんとうがついているんだ。しかし、これはいましばらく、だれにも言っちゃいけないよ。警察にも、少年探偵団のみんなにも、知らせてはいけない。ぼくと、きみとふたりだけの秘密にしておこう。」
先生と弟子とは、そのまま、ジッと顔を見あわせていました。目と目とが、何かしきりに語りあい、やがて明智の口のへんに、ニコニコした笑いのしわがきざまれ、小林少年の頬には、もとのリンゴの色がもどって、それが、いっそうさえざえと、かがやいてくるのでした。
怪老人
その日の午後、小林君が用たしにでて、探偵事務所の横の、コンクリート塀のところを歩いていますと、紙しばい屋が、おおぜいの子どもをあつめているのに、であいました。
紙しばい屋は、きたない背広服を着て、破れたソフトをかぶり、太いふちのロイドメガネをかけた、ヨボヨボのじいさんで、頭の毛も、胸までたれて、あごひげも、まっ白です。
じいさんは、その長いあごひげを、ふるわせながら、しきりと紙しばいの説明をしています。
「ソーラ、これが魔法博士の魔法の虎じゃ。見なさい、ランランたる両眼、つるぎのように、するどい牙、この猛虎が、少年探偵団の小わっぱどもを、一のみにしてくれんと、にらみつけているところじゃ。