Japanische Klassiker mit Furigana
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とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 193.761 Zeichen · 388 Bildschirme
番人の分を、ちゃんとまもって、それいじょうのことは、何もしやしないよ。きみが逃げだしさえしなければ、めったに、くいつくようなことはないよ。さあ、寝たまえ、寝たまえ。」
じいさんがしきりにすすめるので、小林君はベッドの中にはいりました。すると、なぜかきゅうにねむくなってきました。じいさんがまだブツブツ言っているのを、子もりうたのように聞きながら、小林君はいつのまにか、グッスリ寝いってしまいました。
それから、どれほど時間がたったのか、小林君が深いねむりからさめて、ふと目をひらくと、部屋の中には、あかあかと日がさしこんでいました。
赤レンガのかべ、木のベッド、タタキのゆか、がんじょうな板のドア、それを見まわしているうちに、きのうのことが、すっかり思いだされてきました。「ああ、ぼくは魔法博士のとりこになっていたんだな。それにしても、いまは何時だろう。」腕時計を見ますと、六時すこしまえです。
小林君は、ベッドにあおむきになったまま、高い窓からさしこむ日の光を見ていました。
「きのうの夕方、この部屋にいれられたときも、ちょうどこんなふうに夕日がさしていた……。