Japanische Klassiker mit Furigana
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やそうざっき・やちょうざっき
野草雑記・野鳥雑記
柳田 国男
Lesen Sie 野草雑記・野鳥雑記 (やそうざっき・やちょうざっき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.016 Zeichen · 284 Bildschirme
触れるとすぐに莢が弾けて、遠くまで種子を飛ばすものがある。蔓が容易にちぎれて残りだけでまた根付くものがある。あるいは地獄蕎麦とも呼ばれる草のように、悪く臭いので人を近づけぬものもある。環境に応じて大きくも小さくも、形を色々にかえて生きて行こうとする努力などは、ある草は全く知らず、他のある種には特に著しい。自然の始めからの配慮と言おうよりも、何だかめいめいの発明の如くにも感ぜられる。自身庭に降りて直接の交渉に当るまでは、眼の前にいながら丸で知らずにいた。子供でなくなったということも必ずしもそう悪いものではない。私は今も草取りによって少しずつ学んでいるのである。
おかしい経験は人とこの話をして見たいと思うのに、大抵の場合は草の名を知らない。金田一春彦君が二夏つづけて、かくしに植物図鑑を入れて教えに来てくれた。庭や門前の僅かな面積に、もう三十種に近い雑草が算えられる。それに一々名があったことが、むしろ不思議なくらいに私には感じられた。これが日本の植物学の進歩なのであろう。畔田翠山の『古名録』というような、最も綿密な本草書を見ても、まだその中に掲げてない草が大分あって、それにも立派な標準語が附いている。