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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控 鬼の面

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控 鬼の面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 130.082 Zeichen · 257 Bildschirme

Aozora Bunko

「お前という人聞は、よく/\結構に出来て居るよ――ところで、入れ替えは済んだのか」

「今日、これから始まるんですが、どうしたものでしょう、親分」

「男と見込まれたんだろう――兄に頼まれちゃ、妹の手前もあるというわけだ」

「でも、袂を裏返したり、爪を噛んだり、眼をつぶったり」

「娘の所作なんか、俺に訊いたってわかるものか、袂を裏返したのは、蚤をさがす為で、爪を噛んだのは、疳のせいで、眼をつぶったのは、眼に埃が入った為とでもして置け」

平次はこんな事を言って、煙草の煙を輪に吹くのです。

「銭形の親分が、あれだけは玉に傷さ、情事となると、まるっきり通用しねえ」

八五郎は拳固を顎杖にして、納まらない顔をするのでした。

「そんなに不服なら、山之助を此の俺の家へつれて来るがいい、黒雲五人男をおびき寄せる囮位にはなるだろう」

「あっしは?」

「お前は時々新鳥越を覗くんだな、その気があるなら、偶には病人の世話位は手伝ってやるさ、散々親不孝をして、両親に死に別れたお前だ、赤の他人の年寄の世話をするのも飛んだ功徳になるかも知れないよ」

「ヘッ、そんなものですかね」

などと、ツイその気になる八五郎です。