Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控 鬼の面
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控 鬼の面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 130.082 Zeichen · 257 Bildschirme
などと藤次郎は手を揉みます。
「有難う、飛んだ役に立ったよ、鳶頭」
平次は藤次郎と別れて、もう一度曲者が忍び込んだと思う窓のあたりへ引返しました。
「どうだ、八、お嬢さんを刺した曲者は、此の窓から忍び込んだには違いないが、此処へ来るには、皆んな見張って居る座敷の前を通って、庭からグルリと廻るか、でなければ、裏木戸を入って、明けっ放しのお勝手口の前を通ることになるが、お前は何方だと思う」
平次は新しい問を投げかけました。
「何方も出来そうもありませんね、お勝手には下女のお六が頑張って居るが、あの女は野良猫一匹だって見遁しやしませんよ」
「すると?」
「曲者は大地から湧いたか、空から降ったか、庇を渡って、窓からバァと入ったかということになりますね」
「庇は渡れないよ、上の部屋と言っても、少し方角は違って居るが、兎も角、五、六間先の二階の部屋には、与之助がウン/\唸って居たことになるぜ――それに気のつかないように、ミシ/\庇を伝わるのは六つかしかろう」
「すると矢張り、大地から湧いたか、天から降ったか――」
「止さないか、馬鹿々々しい」
「親分には下手人の見当が付いているんでしょう」