Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控 鬼の面
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控 鬼の面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 130.082 Zeichen · 257 Bildschirme
二
平次は押して尋ねました。
「左様」
「お屋敷にお帰りになりましたら、金太郎様部屋と、お風呂場などをお調べ下さいませんか、万一血に染んだお召物でもあったら、そっと御知らせを願います、――金太郎様御最期のことは町方からは何事も申上げないことにいたします」
平次は明かに交換条件を持出したのです。
「左様か、確と承知いたした」
「金太郎様は御病死と決れば、少しばかりの事は、御係の方も御聞流しのことと存じます」
「いかにも、では万事お頼み申すぞ、銭形の親分」
などと、川村左馬太は急に態度を変えると、二人の折助に金太郎の死骸を運ばせ、待たせてあった駕籠に乗せて、追わるる者のように退散したのです。
二
「親分、下女のお六が見付かりましたよ」
ドタ/\と飛んで来たのは八五郎でした。
「何処に居たんだ」
「後ろ手に縛られて首を絞められ、眼を廻して鼻汁だらけになって、大納戸の布団の中に投り込まれて居ましたよ」
「生命は?」
「息は吹返しましたが、まだ正体はありませんよ、あれは絞められた位で死ぬようなやわな女じゃありませんが、何しろ半刻近く布団の中で蒸されたようで」
「よし行ってみよう」
事態容易ならずと見て、平次は家の中に飛込みました。