Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控 鬼の面

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控 鬼の面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 130.082 Zeichen · 257 Bildschirme

Aozora Bunko

と自分の喉をさすりながら、言うこともしどろもどろです。

「良い匂い――というと、どんな匂いだ」

平次は重大な鍵を掴んだのです。

「香油の匂い――いえ、白粉の匂いだったかも知れません」

「相手の頭のあたりが匂ったのか、――それとも顔」

「いえ、私の頭は、相手の懐中のあたりに触ったようでした。無我夢中でしたが、それでも夢のように、何んか良い匂いがプーンとして来たようで」

お六の言葉から、これ以上のことを捜る工夫はありません。

「お前は、何んか大事なことを知っては居ないか、――お前に口を開かれると、ひどく困る人がある筈だが」

「――」

お六は黙って首を振りました。

「お前は薊の三之助か、伊保木金太郎さんを殺した相手を知っては居ないのか」

平次はなおも突っ込みました。曲者はこの女の口を塞ぐ気になったことは、あまりにも明らかです。

「私は何んにも知りません、内緒事というと、いろ/\の人の手紙をお嬢様へ取次いだだけ」

「それをお前の手から、相手へ直にやったのか」

「私は外へ出られないんですもの、それは無理ですよ」

「すると」

「外の方は、幹助さんが取次いでくれました」

「駄賃は二人でわけたのか」