Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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やまびこおとめ

山彦乙女

山本 周五郎

Lesen Sie 山彦乙女 (やまびこおとめ) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 126.360 Zeichen · 251 Bildschirme

Aozora Bunko

――やってみるんですな、但し、早くしないと、その元気がなくなりますよ。

金井という男は笑った。

彼の云ったことは、そのままでないにしても、かなり事実にちかい、ということを、僅か二年ばかりのあいだに、半之助はほぼ理解した。

もちろん、半之助はそれを、肯定しているわけではない。現実の証明するものが、いかに動かしがたくみえるにせよ、そのために、自分の将来を諦めたり、絶望しているわけでもなかった。

彼にはいま、四人の友がある。青山主馬のほかは、昌平黌からの知りあいであるが、かれらとも、しばしば、そのことを語りあった。言葉を飾ったり、衒ったりする必要のないなかまなので、相当くどく論じあったものであるが、――このままではだめだ、なにかしなくてはいけない。という点は一致しても、ではなにを為すべきか、という段になると、誰にも、具体的な思案は出なかった。

村田平四郎はみんなより二つ年長であるが、気質も沈着だし、老成しているといったふうで、こういう問題については、あまり意見を述べない。当惑したように、口ごもって、なにやら身振りをするばかりだった。

松室泰助は、しんこくに考えこむだけだし、正木重兵衛はしきりに説を立てるが、あまりに飛躍的であり、また矛盾が多かった。