Japanische Klassiker mit Furigana
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あるたんぼうきしゃのはなし
平林初之輔探偵小説選I〔論創ミステリ叢書1〕
平林 初之輔
Lesen Sie 平林初之輔探偵小説選I〔論創ミステリ叢書1〕 (あるたんぼうきしゃのはなし) von 平林 初之輔 (ひらばやしはつのすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 113.247 Zeichen · 229 Bildschirme
第三場
それに丈が一二寸も高いように思われるのです。そのことに気がつくとわたしはもう恐ろしくて、恐ろしくて……
牧――ちぇっ、またやられましたなあ。
芦田――だが入口を見張りしている部下のものから、まだ何の合図もないから、犯人はまだ邸内にひそんでいるにちがいない。
島村夫人――盗まれた品は返していただけるでしょうか?
芦田――犯人がつかまればもちろんすぐお返しします。こうなれば、いまこの邸内にいる方々は全部嫌疑者と見なさねばなりません。あとの方には甚だ失礼ですが、これから、正面玄関で全部の方の身体検査をします。
「そりゃひどい!」「人権蹂躙だ!」「名誉毀損だ!」等かしましい不平の声が群集の間から起こる。
第三場
青木邸の正面玄関、芦田、牧、ほかに七八名の警官が、出てゆく男女の客の身体検査をしている。青木夫妻、東山もその場に立ちあっている。
客甲――商工会議所理事高山新三郎、こちらは家内。(二人は警官の身体検査をうけてぷりぷりしながら出てゆく)
客乙――日鮮漁業会社専務取締役篠原順平夫妻。(同じく検査をうけて出てゆく)
客丙――市会議員是枝伝三夫妻、これは三男と次女とで。