Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ばいりせんせいぎょうじょうき

梅里先生行状記

吉川 英治

Lesen Sie 梅里先生行状記 (ばいりせんせいぎょうじょうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 209.260 Zeichen · 418 Bildschirme

Aozora Bunko

「どういたしまして。そう仰っしゃられると、てまえが面目ありません」

「なぜか」

「始めのことを思い出します。……初めて旦那が、図面をお持ちになって、いくらでひきうけるかと、おはなしにお越しなすったときは、水戸さまと聞いて、あいては大名、これは取り放題のうまい仕事がころげこんで来たと――このご建碑で、正直、てまえ根性では、ひと儲けするつもりでございました」

「気のどくしたな。とんだあてがちがって」

「いえいえ、あてがちがってくれたからこそ、てまえは今日でも、いえ一生涯、いい心もちを持っていられると、真実、ありがたく思っております。……もしそれが思いどおりに行って、この碑で、悪儲けでもしてごらんなさい。生涯、どんなに寝ざめがよくないかしれません。いや、死んだのちまで、この碑にたいして、後悔がのこりましょう。石は腐りませんからね」

「そちの義心や、職人どもがみな献身的にやってくれていることは、先ごろ書状のうちにもしたためて、水戸の西山荘においであそばすお方へも達しておいたぞ」

「旦那のおかげです……。まったく、旦那が、毎日のように、この碑に彰わされる正成公というお方のはなしを、てまえのような無智無学なものにもわかるように、根よく語り聞かせてくださらなかったら、きっと、旦那の眼をかすめて、手をぬくことしか、この仕事にも考え