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Japanische Klassiker mit Furigana

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ばいりせんせいぎょうじょうき

梅里先生行状記

吉川 英治

Lesen Sie 梅里先生行状記 (ばいりせんせいぎょうじょうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 209.260 Zeichen · 418 Bildschirme

Aozora Bunko

お答えはあとでいたそう」

「いや、逃げるおそれがある。縄をうけろ」

「ばかなっ」

「なにが、ばかだ。十手が見えんか」

「この碑のできあがるまでは、死すともここを去る介三郎ではない」

「水戸家のご隠居が寄進とかお物好きとか聞いておるが、この碑はいったい何じゃ。かような場所へ、かような物を建てたりするゆえ、ところの者と、不測の争いを起したりいたすのじゃ。いずれにせよ、代官所まで参ってものを申せ」

「お役人」

「なにか」

「おてまえは、ほんとにこの碑が何人の碑たるをご存知ないのでござるか」

「知らん……こんな畑のなかの古塚などの由来は」

「ああ」

介三郎は、天を仰ぎ、面を両手で蔽って、男泣きに嗚咽しはじめた。

「……?」

トラ河豚は不審な顔をした。なにか小気味のわるさを感じたかもしれない。

介三郎の男泣きが解せないばかりでなく、かれのまわりには石権親方をはじめ、為、勘太、そのほかの職人がみな、いつでも生命をなげうちそうな血相をそろえて黙視しているのである。

トラ河豚の連れている七人や八人のものでは、所詮、うごかし得ないことをかれも逸はやく覚ったらしい。にわかに身をうつして、