Japanische Klassiker mit Furigana
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いきふどう
橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇
橘 外男
Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇 (いきふどう) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 198.400 Zeichen · 387 Bildschirme
「阿母さまがお亡なりなすった時分から、……別に深いわけもなえんじゃが、わしもつくづくこねえな村住いが、厭になっとるんじゃ。ええ売り物でもあったら、町へ出て……深井の町へでも出て、なんぞ手に合うた商売でもして、もっと呑気に世の中を送りてえと思うとるんじゃが、慣れぬ商売に手を出したら、どねえなことですってしまうかもわからんけえ。……わしはええ、わしは自業自得じゃけえ、すっても構わんが、そでは御先祖様や兄弟に、済まんけえ、せめてお前や亮三郎には、今のうちに分けるものを分けて置こうと、思うとったんじゃ。……これはわしの考えだ、わしだけの考えじゃが、しかしバカな奴じゃのう、お前は! 人の心も知らずに、下らんことをいい出しよって!」
深井は、ここから二十六、七里離れた町、この町へ行く途中嫂の実家があります。
「フウン……兄さんが、商売をする? なんの商売をするんだい?」
「手離すというたところで、右から左に買い手が付くもんじゃなえし、……まだそこまで考えてもおらんが、どうせわしのような学問もなえ人間のすることだ。なんず手に合うた……たとえば、金物屋とか荒物屋のような……」