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Japanische Klassiker mit Furigana

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いきふどう

橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇

橘 外男

Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇 (いきふどう) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 198.400 Zeichen · 387 Bildschirme

Aozora Bunko

と話しだされた和尚さんのお話によると、この了福寺という寺は、山茶花屋敷よりまだふるく二百年もむかしから建っているお寺でしたが、この寺の二代目の和尚さんは、名前を恵善といわれました。

ちょうどいまから三年ばかりも以前のこと、この寺につたわっているむかしからのふるい経文や帖面などの虫干しをしていられるときに、和尚さんはその恵善和尚の書かれた『山茶花屋敷石藤左近将監殿御一家過去帖』というふるい帖面をみつけだされたのです。

その帖面というのは、いまから百七十年もまえに書かれたものらしく、紙の色も褪せて、虫にくわれてボロボロになっていましたが、なんの気なしにそれをひらいてみて、アッ! と和尚さんは胆をつぶされました。この帖面に、いままで話された顛末が、ことこまかに書きしるされていたといわれるのです。

吉浦の商人、和泉屋佐平治なるもの、永代経料として三両二分をおさめて、石藤左近将監殿はじめ、非業の最期をとげられし人々のため、当寺において三、七、二十一日間の、供養をいとなむものなり。

と、その恵善和尚の手をもってかかれているところをみれば、例の左近将監におわれて、お小姓街道を、将監とは反対に村のほうへにげてたすかった、若党の佐平治は、のちに吉浦にすんで商人になったらしいのですが、だんだんお金ができるにしたがって、むかし